こんばんは。
転職活動をする際、面接対策で読んでみた本のご紹介。面接対策本は数多く出ているが、人事側の視点を織り交ぜながら回答案を提示している点が特徴です。
目次
自分自身に関する質問
自分に関する質問としては、以下のようなものが例示されている。
- 定番の経歴紹介と自己PR、仕事での成功体験や失敗体験。
- 今までにどんな壁にぶつかってきたか。
- 苦手な人、合わない人とどのように接しているか。
- リーダーシップを発揮した経験は?
いずれも定番の質問であるが、ポイントとしてはいかに理路整然とした回答をするかと、実例を挙げてリアリティのある回答にするかが大事とされている。
特に経歴や自己PRなどは、新卒の学生とは違い、実際の業務経歴とそれに関連した自身の魅力をアピールする必要があるとのこと。
応募企業に関する質問
応募企業に関する質問として以下のようなものが例示されている。
- 志望動機
- 当社のイメージは?
- 同業他社ではなくなぜうちを受けた?
- 異動や出向もあるが、大丈夫か?
- 転職に際して、重視するポイントは?
- 他社の選考状況は?
回答例をみると、いかに会社にとって有益な人間かを根拠をもってアピールする事が重要なようである。また、仕事をしながらの転職の場合、業界研究や企業研究にそれほど時間は取れないので、いかに効率良く情報収集するかが大事ともされている。
しかし、これだけ売り手市場と言われている現在においても、転職面接の段階では、“会社にとって使いやすい(言うことを聞いてくれる)”人間であることをアピールしなければならないようで、日本で雇用の流動性が高まるのはまだまだ先の話なのかもしれない。
圧迫系の質問
ちょっと面白いのが、圧迫系の質問が例示されている点。
- 年上の社員ばかりでやりにくいと思いますよ
- 年下の上司の下で働くことになりますが、大丈夫ですか?
- 転職回数が多いようですが、うちもすぐにやめるのですか?
- 当社が第1志望じゃないですよね?
圧迫系の質問の裏にある人事の考えが書かれており、その意図を汲み取って回答できれば、人事への印象も高まるとのこと。
人事側の意見としては理解はできるが、、、
全体的な印象として、会社に気に入られるために、行っていいこと・悪いことが書かれており、面接対策としては役に立つが、ここまでサラリーマン根性を見せないといけないのか、とも感じる。また、これが会社の人事側の本音ということならば、いかに日本の企業が”会社にとって使いやすい都合のいい人間”を求めているかがわかる。本来は、応募者の実績や能力で判断されるべきなのであろうが、なかなかそうならないのは、日本の雇用慣行(年功序列かう終身雇用)のせいだろうか。