こんばんは。
先日、JR東日本がストライキをする可能性があるという通知がされていましたが、結局解除させるようです。
労組がスト解除通知=JR東日本 (時事通信) – Yahoo!ニュース
電車が止まらないのは利用者としてはありがたいですが、せっかくなのでストライキをやってほしかったなあとも思います。
そんなわけで、今日は日本のストライキ事情についてです。
目次
ストライキとは?
そもそもストライキとは、労働権の行使として、雇用側の行動などへの反対の意思表示として労働者・労働組合が労働を行わないことで抗議をするというものです。いわゆる労働三権のうちのひとつ「団体行動権」に基づいて行われるもので、憲法第28条に記載されています。
電車を止めないストライキに意味あるの?
さて、冒頭に紹介したJR東日本のストライキですが、報道によれば、ストライキはやるけど電車は止めないという計画だったそうです。確かに、電車が止まれば市民の生活には大打撃なので、止まらないのは良いことですが、それでは雇用主側へのダメージが少なく、ストライキの意味がないんじゃないか・・・とも思っていますね。
一部の職種ではストライキは規制されている
ストライキは憲法に記載されている労働者の権利ではありますが、一部の職種では規制がされています。
例えば、公務員については、国家公務員法・地方公務員法に基づきストライキが禁止されています。このあたりは国によって事情が違うようで、海外では公務員でもストライキが認めらていることのほうが多いようです。
また、公益事業に対する規制として、運輸・郵便・電気・水道・ガス・医療などは、ストライキをするにあたり事前に厚生労働大臣に通知が必要となります。また、電気事業および石炭事業については、国民生活への影響が大きいために、いわゆる「スト規制法」によりそもそもストライキが禁止されているようです。
↓スト規制法
電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律(昭和28年法律第171号) 全文 |厚生労働省
スト規制法は時代に即しているのかな
このスト規制法を読んでいて疑問に思ったのですが、これは今の時代に即しているのでしょうか。確かに電気やその燃料となる石炭は重要インフラではありますが、時代の変化とともに電気の重要性は相対的には下がっているように思われます。むしろ、ネットの普及により、通信事業のほうがインフラとしての重要性は高くなっているのではないでしょうか。実際、一晩くらい停電してもやり過ごせますが、一晩も通信が途絶えるのは困るという人はかなり多いのではないかと思うのですが・・・
日本人はもっと声をあげよう
ストライキですが、海外に行くともっと本格的に行われているようです。知人のフランス人いわく、年に1回くらいは電車が止まるのが普通だとのこと。こういうところで自分の主張をちゃんといえるというのは、ある種の国民性なのでしょう。日本人ももっと声をあげて、ストライキとかやったらいいのになあと思うところです。