(1級建築士)施工分野の勉強

建築士

こんばんは。

 

今日は久しぶりの建築士試験シリーズ。施工分野について書きたいと思います。

 

目次

試験概要

配点は25点満点で、時間は構造と合わせて2時間45分です。基本的に、考えて解く問題はほぼなく、知識として知っているかどうかが問われます。なので時間的には余裕があります。

出題は、施工に関する事全般で、非常に出題範囲は広いと言えます。各工事種別(土工事、鉄筋工事、コンクリート工事、内装工事、・・・)からほぼ1問ずつの出題となっており、特定の分野だけ勉強しても得点が稼げません。かといって、満遍なく勉強するには分量が多く、また、細かい数字を覚えていないと解けない問題もありますので、なかなか厄介です。

実務経験がある人が圧倒的に有利

非常に広範囲から出題されるため、その全てを座学だけで身に付ける事は困難です。よって、工事現場で施工管理・監理の経験がある人が圧倒的に有利となります。

やはり、現場で実物を見ながら勉強するとしっかり記憶に残ります。また、工事監理などでたまに現場に行く設計者のひとも、検査のために色んな基準値などを覚える機会があるので、知識が身に付きやすいと言えます。

構造系の人もやや有利

また、現場での経験がない人でも、構造系出身の人は比較的有利でしょう。

例えば、配筋工事に関する問題では、定着長さや重ね継手長さが定番です。例えば、  年の出題で、

鉄筋の重ね継手において、鉄筋径が異なる異形鉄筋の継手の長さは、細いほうの鉄筋の径を基準とした。(H27年、問8)

というのが有りますが、このようなタイプの問題は、覚えていなくても考えれば解くことができます。

また、以下のようなコンクリートの調合計画の問題は、構造系の人にとってはサービス問題になります。

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(H29年 問10)

 

このほかにも、鉄筋コンクリート・鉄骨・杭基礎など、構造設計の人も馴染み深いものが多いので、構造系の人はやや有利といえます。

高得点を狙うのはコスパが良くない

そんなわけで、現場経験のある人または構造系出身の人が有利なのですが、それ以外の人はどうすべきか。

基本的に、高得点を狙いに行くのはコスパが悪いので、オススメしません。以下の2点を重点的に勉強する、というのが良いかと思います。

鉄骨・RC工事関連の問題から勉強する

前述の通り、構造関連の問題は、多少は理屈に基づいて考えれば解けるので、重点的に勉強しましょう。例えば、以下のようなものがあります。

  • 定着長さや継ぎ手長さ
  • コンクリートの調合

また、特にRC工事関連は、型枠工事・配筋工事・コンクリート工事・プレキャスト鉄筋コンクリート工事など、関連するものが多いので、まとめて勉強することができて効率的です。

法令手続きも得点源になる

構造関連の他に、法令手続きもよく出題されます。これは、法規の勉強とセットでできるので、やる価値ありでしょう。例えば、以下のようなものがよく出題されます。

  • 労働安全衛生法関連
  • 道路使用許可
  • 航空障害灯の設置の届出
  • 工事着手届、完了届

その他は捨てても良い

さて、この他の問題は、無理して勉強してもなかなか得点に繋がらないと思うので、捨てても良いかと思います。例えば、以下のようなものは、現場経験がないとなかなかイメージできなかったりします。

  • 施工計画
  • 内装工事、外装工事
  • 左官工事、タイル工事

効率良く勉強しましょう

そんなわけで施工分野の勉強について整理しました。基本的に、最も「効率良く」勉強することが求められる科目かと思いますので、取捨選択をしっかり見極めて勉強しましょう!

 

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