人手不足により売り手市場となっている転職マーケットですが、改めてどういうキャリアを目指すかを考えるために読んで見ました。
未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる! (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 渡辺秀和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/10/03
- メディア: 文庫
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恥ずかしながら、新卒時の就活の時にあまり真剣に考えてこなかったので、色々と気付かされることがありました。簡単にメモしておきますと、
▪️「 3つの壁」の概念は重要
転職時にはやはり収入がひとつの判断基準になると思います。ただ、収入アップのためには、「階層の壁」「外資の壁」「業界の壁」という3つの壁がありため、自分の実力だけでなく年収が決まるわけではないとのこと。
▪️「回収どころ」設定する
転職時に年収がダウンしてしまうこともしばしばあるが、そんな時に目先の年収にとらわれず自分のキャリアをしっかりと考える事が重要。例えば年収が一時的に落ちたとしても、3年後に転職先で昇進することにより、下がった年収分はすぐに取り返すことができる。つまり、年収ダウンの分は一時的な投資と見ることができるということ。
▪️「市況」を味方につける
「市況」が転職に与える影響は思った以上に大きいとのこと。どんなに優秀で経験豊富な人でも、「市況」が悪い時には動かない方が良い。
この本の挿絵には登山の様子が描かれていましたが、まさにその通り。天気が悪いときはじっと我慢することも必要。
理系人のためのキャリアはどうなのか?
この本を読んでいると、ビジネスパーソンが営業・財務・経理・人事などのどの分野でキャリアを形成していくかが書かれています。ただ、ちょっとだけ不満をあげるならば、いわゆる理系の人のキャリアが全然出てきません。
理系の人と言っても、非常に幅がありますし、また理系だからと言って専門性が高い仕事をしているとは限りません。また、専門性にはまり過ぎている人がどうやったらキャリアアップできるか、といった事も知りたいところです。
例えば、エンジニアとして10年ほどのキャリアがある人が、どのように起業や経営幹部になるのか。また、ある分野でエンジニアとして活躍した人が、どうやったら他分野のエンジニアに転身できるのか。
理系と聞くと、どうしても専門性が高い仕事のように認識されることが多いですが、彼らが持っているスキルは意外と共通する部分も多いはず。うまくキャリアを設定すれば、面白い仕事に繋がると思うのです。