こんばんは。
数年前から、国産のジンが徐々に流行りつつあります。ジンといえばジントニックやマティーニなどのカクテルで使うことが多いですが、ストレートやロックでも美味しいものも多く、バーなどで見る機会を増えてきました。また、日本ではジンを製造する蒸留所も増えてきています。ということで、今日はジンの紹介です。
目次
そもそもジンとは?
そもそもジンとは、大麦・ライ麦。・ジャガイモなどを原料とした蒸留酒で、「ジュニパーベリー」(セイヨウネズの果実)で香りづけしたものです。実は、ウイスキー等と違い、原料は何でもよくて、ベースとなるスピリッツにジュニパーベリーを含めた数種のボタニカルを加えて蒸留していれば良いとのこと。後ほど出てきます国産ジンでは、コメ焼酎や麦焼酎がベーススピリッツとして使われていたりもします。
香り付けとなるボタニカル(スパイスみたいなもの)ですが、ジュニパーベリーが含まれていれば他は何でもよく、例えばコリアンダー、アンジェリカ、シナモン、ミント、ジャスミン、オレンジピールなど、様々なものを混ぜて使うことが多いようです。
定番ジンは輸入物が多い
普段よく見かけるジンといえば、大体以下のような輸入物になると思います。
- ビーフィーター(イギリス)
- ゴードン(イギリス)
- タンカレー(イギリス)
- ボンペイサファイア(イギリス)*1
他にも色々ありますが、多くはイギリスのものです。
ジン自体は、11世紀のイタリアが発祥とされていますが、その後17世紀にオランダを経由してイギリスに伝わり、ロンドンで大ブームとなったことから、多くの銘柄がイギリス発となっているようです。
国産ジンのおすすめ
イギリス産が多いジンですが、ここ数年、いわゆる「クラフトジン」と呼ばれる少量生産のジンが流行りつつあります。少し前のクラフトビールのブームの次を担うのかもしれません。
ということで、日本のクラフトジンをいくつか紹介します。
季の美
京都蒸留所で作られているジン。コメをベースとしたスピリッツに、ゆず・玉露・山椒などの日本らしいボタニカルを使って蒸留しています。2017年には英国の品評会IWSCで金賞を受賞しており、非常にハイクオリティーなお酒です。
ROKU
サントリーから出ているクラフトジン。六角柱の形をしたボトルがとても印象的です。日本の四季それぞれの季節を反映して、桜・煎茶・山椒・ゆずなどのボタニカルを使っています。
サントリーの蒸留所といえば、山崎蒸留所や白州蒸留所が有名ですが、大阪にも蒸留所があり、こちらでジンなどリキュール類を製造しているとのこと。実は大阪市港区、天保山の近くに工場があり、一番アクセスが良いんじゃないかと思われます。
ニッカ カフェ ジン
ニッカウヰスキーが出しているジン。この「カフェ」は「カフェ式連続蒸留機」から来ており、創業者・竹鶴正孝がヨーロッパで学び、帰国後に宮城狭蒸留所で建造したものが未だに使われています。今ではこのカフェ式連続蒸留機を使っているところはごくわずかで、大変貴重なんだとか。
まさひろオキナワジン
沖縄発のクラフトジン。沖縄ということで、ベーススピリッツには泡盛を使っており、ボタニカルにはシークワーサーやゴーヤなど沖縄のものを使っています。また、蒸留には単式蒸留器を使っているそうで、その分より原料の風味が残り、特徴的な味となるようです。
アルケミエ
これは相当レア!というジンが、こちらのジン。
酒のひろせは日本酒 地酒 ワイン に力をいれています。岐阜県岐阜市柳津町にあります。 | 辰巳蒸溜所
まず、アマゾンで売ってない、というところからレアなのですが、岐阜県郡上八幡の辰巳蒸留所というところで製造されており、ネットで出回るとすぐ売り切れというレアものです。クラフトジンのほか、アブサンも蒸留しているという、こだわりの蒸留所のようです。
ということで、国産クラフトジンの紹介でした。今後、クラフトビール並みに流行るかもしれないので、早めに試しておきたいところです。
*1:ボンペイは、イギリスが統治していたインドの都市の名前(現在はムンバイ)