こんばんは。
以前、1級建築士の学科試験対策についての記事を書きました。今回はその続編で、設計製図についてです。
設計製図の試験ですが、実は道具選びが非常に重要だったりします。ということで、今回は製図試験に必要な道具を紹介します。
目次
製図版
まずは製図版から。試験で使用できるのはA2サイズまでの平行定規です。基本的にどこで買っても一緒だと思われます。*1
買うときのポイントは、持ち運び用のカバンがあること。試験会場や予備校に行く際に、重たい製図版を持ち運ぶのは意外と苦痛です。できるだけ方に負担がかからないものが良いと思います。また、書き終わった図面が収納できるポケットがあるとなお良いでしょう。
なお、会社勤めの人ですと、既に試験に合格した先輩から製図版を譲ってもらうこともあると思いますが、そのときには、かならず、①平行定規の部分がちゃんとスライドするか(動かしているときに平行からずれないか)、②机に置いたときに、ぐらつかないか、を確認しましょう。代々譲り合っているものだと、実は使い物にならなくなっている可能性があります。
シャープペンシル
シャープペンシルの選択は製図スピードを左右する重要ファクターです。必ず、太さを0.3㎜、0.5㎜、0.7㎜の3種類を用意しましょう。ステッドラーやロットリングあたりが有名です。また、芯の濃さはできれば2Bくらいが良いでしょう。基本的に、製図は濃い線を書いたほうが印象が良いとされています。HBやBで力を入れて書くくらいなら、2Bくらいの濃い芯を使っておいて、薄い線を引きたいときに力を抜くほうが良いです。
消しゴム・消し版
消しゴムは、細かいところを消す用・広いところを消す用と分けておくと良いでしょう。細かいところ用としては、カドケシ(角がたくさんあるやつ)がおすすめです。
また、消しゴムを使うときはできれば消し版とセットで使いましょう。図面が汚れにくくなります。
消しゴム(カドケシ) スチレン系エラストマー樹脂 品番:ケシ-U700N 注文番号:59526247 メーカー:コクヨ
- 出版社/メーカー: コクヨ
- メディア: オフィス用品
- この商品を含むブログを見る
三角スケール
スケールは、必ず長いものと短いものと2つ用意します。初めに柱芯をとっていくときなどは長いものを、ある程度作図が進んで細かい部分に入った後は短いほうを使います。
三角スケールは、試験後も実務で使う機会も多いので、買って損はないでしょう。
テンプレート
テンプレートですが、試験要領に使っていいテンプレートの条件が記載されています。基本的に、丸・楕円・四角・三角・数字を書くためのものしか使えません。そもそも、それ以外(たとえばトイレなど)のものは、どうせ使いません。
定規類
定規ですが、大小様々なサイズの三角定規を揃えましょう。大きい三角定規は、はじめに寸法線を書くときに便利です。
ちなみに、製図の予備校などに行くと、勾配定規を買うように言われることがありますが、正直いって必要ないと思います。断面図で勾配屋根を書くときも、普通の定規で充分です。
ブラシ
図面の汚れはさほど採点には影響しないとも言われますが、やはり綺麗に越したことはないと思いますので、ブラシは用意しましょう。試験後は普通にデスク周りの掃除に使えるので、買って損はないです。
その他の道具
以上で紹介したもののほか、蛍光ペン、メンディングテープ(図面を押さえるのに使う)、電卓などがあります。これらはごく普通のもので問題ないでしょう。
以上、1級建築士設計製図試験で必要な道具についてまとめてみました。
(おまけ1)練習用の机
実際の試験では、多くの場合、どこかの大学の講義室のようなところで行われます。意外と注意が必要なのは、大学の講義室の机は結構せまい(特に奥行き方向)のです。試験当日、スペースが予想以上に狭くて焦りますし、書いてる途中で製図版がずれたりします。なので、自宅や予備校で練習のときは、できるだけ小さめ(製図版の足が乗るギリギリのサイズ)の机を使うと良いと思います。
(おまけ2)フローティングディスクよりもメンディングテープ
予備校で製図道具の説明を受けると、フローティングディスクというものを薦められることがあります。
定規などの裏に付けて、つかみやすくするものですが、正直、あまり必要性を感じません。むしろ、定規の裏にメンディングテープを貼り付けるほうがおすすめです。そのほうがおそらく滑りも良くなります。
*1:そもそも、製図版を作っているメーカーが多くないので、選択肢はほぼDRAPASとムトーの2択だと思います