不動産投資についてはいくつかの本を読んできたが、いざ実践するには情報不足な本が多い。そんな中、この本は具体的に不動産投資を始めるのに役立つ本でした。
目次
最初に読むべきは巻末
本書は不動産投資に関する本ですが、巻末には、著者が以前から推奨しているアセットアロケーションについての解説があります。本編に入る前にまずこちらから読むべきでしょう。
基本的には、資産全体を著書「資産設計塾」で解説されているのと同様に、資産形成で重要なのは個別の投資銘柄等を選択ではなく、資産の配分を最適化することだという著者の以前からの考え方を踏襲しています。
内藤忍の資産設計塾【第4版】 (豊かな人生に必要なお金を手に入れる方法)
- 作者: 内藤忍
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2015/05/24
- メディア: 単行本
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従来は国内債券・国内株式・外国債券・外国株式のように、「円資産or外貨資産」と「債券or株式」といった分類をされていましたが、今回は「金融資産or実物資産」という分類が加えられており、インデックス投資による金融資産の運用と、不動産投資による実物資産の運用のハイブリッド投資となっています。
また、巻末の最後のところ、不動産投資用ローンを含めた場合のアセットアロケーションの考え方はとても参考になるところです。
リスクの少ない都心中古ワンルーム投資
本書の本編は、著者が数年前から推奨している都心中古ワンルームマンション投資に関するものです。中古ワンルームマンション投資のメリットや注意点がわかりやすく整理されています。
中古ワンルームマンション投資に関する本は数多く出回っていますが、この本の特に良い点は以下の2点と思います。
- 著者自身が実際に投資を行っている。
- 一番難しいと思られる不動産業者の選定について、選定の際の注意点を示すとともに、具体的な業者を例示している。
特に2.は他の本ではあまり見られないところかもしれません。
セミナーに行く前に読んでおくと良い
実際に不動産投資をするとなると、 この本の内容だけでは難しく、不動産業者のセミナーなどに参加する必要があるかと思います。この際の、上記2.に例示された業者を中心に参加するのがよさそうです。