【書評】恋する統計学シリーズ①②

理系の割に今まで統計学をちゃんと勉強してこなかったのですが、昨今のAIブームもあって、そろそろちゃんと勉強しないといけなくなりました。そんなわけで、まずは入門としてこちらの本でお勉強です。

 

恋する統計学[記述統計入門]

恋する統計学[記述統計入門]

 
恋する統計学 [推測統計入門]

恋する統計学 [推測統計入門]

 

目次

記述統計

中学や高校で学んだいわゆる統計といえばこの記述統計。”場合の数”を数え上げるところからスタートし、平均や分散・標準偏差といった統計の基礎から分かりやすく説明してくれます。(流石に理系の人は飛ばしても良いかもしれない)

また、今後統計を学んでいく上で最も重要な正規分布と中心極限定理についてしっかりと解説がなされます。難しい数式はほとんど出てきませんが、統計学は基本的に”単峰性”の正規分布をベースとした理論であることや、平均の平均をたくさんとっていけばいつかは正規分布にたどり着くという中心極限定理をイメージが丁寧に解説されます。

推測統計

記述統計が終わったら、いよいよすいてい・検定の出番です。平均や標準偏差といった統計量を、ある1つの値として当てにいくのではなく、統計量がある区間の中に入ることを当てる区間推定が、様々な例題のもとに解説されます。さらに、区間推定をベースとして、統計量に優位な差があるかどうかを調べる検定へと続いていきます。この辺りまで来ると、流石に大学レベルの統計学の知識が必要となってきますね。

初心者にはとても分かりやすい

文系の人や、理系だけど大学で統計学を全然やってなかった人にはオススメの入門書と言えます。難しい数式はほとんど出てきません。ただし、特に推測統計のほうは、もう少し数式が出てきてもいいから、t分布やカイ2乗分布などの性質について詳しい解説が欲しかったかなとも思うところです。

 

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