先日、1級建築士の学科試験が終わり、受験生のひとは一段落ついたところでしょうか。しかし、学科試験の合否が判明してから製図試験の準備をしているのでは間に合わず、今すぐにでも製図試験の勉強を開始しなければなりません。
ということで、製図試験に向けて、まずは何から始めるか、解説します。
目次
道具をそろえる・試しに使ってみる
もし、まだ製図道具がそろっていない人は、大至急、製図で必要な道具を買い揃える必要があります。
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また 、製図道具は、試しに使ってみることをお勧めします。
例えば、先輩や友人からもらった平行定規は、ちゃんと平行に動くか確認します。また、シャープペンシルは、書き心地が自分に合うか、確認しておきましょう。テンプレートや定規なども、持ちやすいか事前に使ってみて確認します。
あと、製図道具については、自己投資だと割り切って、お金をケチらずに良いものを買うことをお勧めします。
製図試験の課題を確認し、情報収集をする
言うまでもなく、製図の課題を確認することは必須です。
今年の課題は、『健康づくりのためのスポーツ施設』とのこと。また、要求図書を見ると、温水プールのある建物とし、パッシブデザインを積極的に取り入れることが指示されています。
平成30年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題を公表しました:建築技術教育普及センター
可能であれば、近所にある同じような施設を見学して、イメージを沸かせておきましょう。
とりあえずここまでは、今すぐに実施できることになります。
法規のうち構造規定・避難規定を見直す
さて、建築士の製図試験で(あるいは一般の建物の設計で)最も重要なことは何でしょうか。それは、その建物を使う人の命と財産を守ること。そのためには、まず押さえるべきポイントは構造と避難です。建築士の製図試験では、この2つのポイントでミスをすると、基本的に即失格になるとされています。
また、製図試験のうちの論述問題では、建築計画・構造計画・設備計画についての論述を求められますが、構造の問題については、基本的に毎年ほぼ同じような解答で得点できる定型的な問題しか出ません。よって、まずはこの部分から勉強し始めると、着実に点が確保できるのではないかと思います。
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