【書評】不動産の勉強に役に立つマンガ「正直不動産」

書評

不動産は売買にしろ賃貸にしろ大きな買い物であるにも関わらず、あまりにも無知のまま買ったり借りたりしていないだろうか。また、不動産取引なんで人生で数回あるかどうかなので、何回もやってみて経験値を積むということも難しい。

この漫画では、不動産業界の裏側や関連法令を、漫画を通じて学ぶことができます。少し知識をつけるだけでボッタクられる可能性が一気に減るので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

あらすじ

主人公は不動産屋の営業マン。タワマンが大好きで、嘘ごまかしを多用した営業で成績を伸ばしていたが、ある日突然、嘘がつけなくなってしまった。そのため、今までの”何でも有り”の営業ができなくなってしまう。お客さんに失礼なことを言ってしまったり、今まで嘘やごまかしを駆使していた営業ができなくなってしまった。

そんな主人公が改心して、正直なことだけを言って営業をしていき、はじめは苦労しつつも、徐々に営業成績を伸ばしていく。その過程で、不動産に関する様々な知識や業界の裏事情を紹介していくというマンガである。

ここが面白い

不動産業界は、とにかく情報が非対称的であり、客である我々は色んな所でカモにされている可能性が高いと思われます。また、不動産は大きな買い物なのに、それに関わる法律などを客側もほとんど勉強していないことが多いと思います。

この漫画では、不動産の購入や賃貸の際に役立つちょっとした知識を、面白いストーリーの中で勉強できるようになっています。

民法や宅建業法といった不動産系の解説のほか、建築基準法に関する話題もあり、建築に携わる者として一度読んでみては良いのではないか。

この漫画で紹介されている内容の例

搾取マンション

区分所有マンションを購入した場合、強制的に管理組合に所属することになり、管理費を支払うことになる。このとき、管理費は管理組合にて決定される。管理組合の過半数のおさえれば、管理組合の意思決定を自在に行うことができてしまうため、管理費を”合法的に”上げることもできてしまう。そこに不動産屋が介入してしまうことも・・・

はじめて読んだときは本当にそんなことあるの?と疑問に思ったが、確かに合法的ではあるし、あり得る話である。マンション購入のときは管理組合まで調べておくとよいんだとか。

既存不適格マンション

建築後に法改正があり、容積率等の基準を満たさなくなったマンション。建築から年月がたち建て替えをしようとしたときに、現行基準に適合させるため容積率をへらすために、部屋数を減らしたりしないといけない、というもの。さらに、既存不適格マンションでは銀行のローンが降りる可能性が低く、現金一括でないと購入しにくい(ということは、うる側も現金一括で購入してくれる客にしか売れない。そのため、物件価格がかなりやすくなってしまうというもの。

容積率は、建築士の試験のときに当然勉強しているが、こんなところでお目にかかるとは。

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