床面積には、壁芯面積と内法面積の2種類があります。マンションを買ったり借りたりするときに、この違いを理解していないと引越してから後悔することがあります。ポイントは、
- 賃貸物件を借りるときなどは、内法面積が重要。
- 特に、RC造のマンションでは、大きい柱がある場合、広告に記載される面積よりも実際の内法面積が小さくなるので、注意が必要。
というところです。
目次
壁芯面積と内法面積の違い
建築基準法では、床面積は建築基準法施行令第2条3項で規定されており、「建築物の各階またはその一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積」とされています。ここで注意が必要なのは、「壁その他の区画の中心線」となっている点です。これが壁芯面積といわれるもの。
一方、壁芯面積に対して、壁の内側部分で計算した面積を内法面積といいます。不動産登記法では床面積を内法面積で計算することとされている。
専有面積とその表示
マンションの購入・賃貸の広告では、通常、壁芯面積が表示されています。よって、入居した際に実際に使用できる面積(=内法面積)は、壁や柱の分だけ小さくなるので、注意が必要です。
特に、ワンルームのRCマンションでは、柱型が大きく室内に出っ張っていることがあり、実際の内法面積よりもかなり小さくなることがあるので、注意が必要です。
構造別の壁芯面積の計算基準
壁芯面積の計算方法は、構造種別によって微妙に異なります。
木造
柱芯の中心線で計算します。
RC
壁の中心線で計算します。
鉄骨
外装材がスレート、金属板など薄い材料の場合、その下地となる胴縁の中心線で計算します。外装材がPC版やALC番など分厚い材料の場合、その外装材の中心線で計算します。